縁の下の力持ち。「もしオイルが無かったら今のような高回転・高出力のエンジンは無かった」と思われるぐらい重要な働きをしています。
このページを開いたからにはオイル点検して、車と使用状況に合ったオイルを選んでくださいネ。
エンジンは鉄やアルミなどの金属で出来ています。金属の表面は目で見ただけでは「すべすべ・てかてか」でもすご〜く拡大してみれば凸凹です。こうした凸凹同士の金属がピストンのように高速で運動すると金属同士の摩擦により発熱・摩耗・最悪は焼き付きます。オイルは金属同士が直接ふれあわないように膜を作り(油膜と言います)摩耗や焼き付きを防いでいます。
店長のコメント:エンジンを分解するとピストンとかはけっこう傷だらけですヨ。
エンジンは燃料の爆発によりピストンを動かして動力を取り出しています。この爆発する部屋を燃焼室と言います。燃焼室はピストンとシリンダーで密閉されているのですが、ピストンとシリンダーには動くためのわずかな隙間(クリアランスと言います)が必要です。この隙間から爆発による吹き抜けのためエネルギーが漏れます。この隙間を埋め、燃焼室を密閉し出力を上げる働きをしています。
店長のコメント:だからオイルを変えるとパワーが変わるのですネ。
燃焼室の温度は2000〜3000℃もの高温になり、ピストン等も高温になります。この熱を冷ます(熱を移動させる)のもオイルの役目です。
店長のコメント:高出力エンジンの中には積極的にピストンにオイルを噴射するようになっているエンジンもあります。
燃焼による吹き抜けは、オイルがいくら優れていても完全では無いため、カーボンや不純物がエンジン内部(クランク室等)に入り込み、スラッジとなってエンジン内にたまってしまいます。これが冷却のじゃま・腐食・摩耗の促進などの”悪さ”をします。オイルはこれらの異物を洗い落とす役割もしています。
店長のコメント:だから定期的な交換が必要です。汚れない方がいいオイルだと思ったらちょっと違います。
エンジン内部には燃焼による酸や空気中の水分が混入してきます。これらが直接金属表面と反応するとあっという間に”さび・腐食”してしまいます。オイルは金属表面に吸着しエンジン内部を”さび・腐食”から守っています。
店長のコメント:だいぶ前ですがカムシャフトの山が虫食い状態になった物を見たことがあります。
オイルの粘度を表す番号です。たいがいは大きく「10W−30」とか書いてあるやつです。一般的には粘度が柔らかい方がエンジンレスポンスは良くなりますが、油膜が弱くなり、硬い方が油膜は強いが、粘度が抵抗となりレスポンス・燃費が悪化する傾向にあります。このあたりをどう調整するかがオイルメーカーの技術や考え方の差になっています。オイルを選ぶときはまず使用状況と車種に適した粘度を決めましょう。
10Wの部分の数字が小さいほど低温時に硬くなりにくい為、低温時の始動性が良いです。寒冷地で使用する場合は注目です。
| 寒冷時使用温度域の目安 | ||
|---|---|---|
| SAE粘度番号 | 100℃時動粘度(cst) | 主な使用温度域目安 |
| 0W | 3.8〜 | −30℃〜 |
| 5W | 3.8〜 | −25℃〜 |
| 10W | 4.1〜 | −20℃〜 |
| 15W | 5.6〜 | −15℃〜 |
−30の後側数字部分は100℃での粘度を表し、数字が大きいほど硬くなります。
| 車種・使用状況別の目安 | ||
|---|---|---|
| SAE粘度番号 | 100℃時動粘度(cst) | 主な目安・用途 |
| 30 | 9.3〜12.5 | 小排気量車・省燃費用 |
| 40 | 12.5〜16.3 | 高回転型エンジン用 |
| 50 | 16.3〜21.9 | 過給機付き車・旧車等用 |
| 車種・使用状況別の目安 | ||
|---|---|---|
| SAE粘度番号 | 高回転型NAエンジン | 高トルク型ターボ車 |
| 30 | ジムカーナ本番1発タイムねらい | 使用しない方が良いでしょう。 |
| 40 | 練習会・ミニサーキット等走行時 | ジムカーナ本番1発タイムねらい |
| 50 | 筑波・富士スピードウェイ等本格的レース | 練習会・ミニサーキット等走行時 |
| *上記はあくまでも目安です。車種やエンジンの仕様により変わる場合があります。 | ||
粘度指数とは温度変化に対する粘度(オイルの硬さ)の変化を表す物で、温度変化に対して粘度変化が少ないほど粘度指数は高くなります。
一般的に液体は温度が低いほど硬く、温度が高い程柔らかくなります。ところが、オイルに要求される粘度は、エンジン始動時(低温時)は柔らかい方が、高負荷・高回転時(高温時)には硬さが求められます。常用温度での粘度が確保されていれば粘度指数は高い方が良いです。
店長のひとりごと:でもなー粘度指数はポリマー(添加剤)とかでもあげられちゃうからなー・・・ホントはベースオイルの粘度指数も表示して欲しいところだな。
オイルは温度下がるとついには凍ってしまいます。凍るとエンジンはかからなくなりますね、流動点とはオイルが凍る温度(自重で流れる最低温度)です。スキーとかで寒いところにお出かけの際はここにも注意しましょう。
店長のひとりごと:冬は柔らかめが基本。
たいがいはSAE粘度番号と並んでオイル缶に書いてあります。APIとは米国石油協会のことです。ここが定めた品質規格です。ガソリンエンジン用が”S*”ディーゼル用が”C*”です。最近は省燃費試験項目などもあります。
ガソリンエンジン用はSF→SG→SH→SJ(後ほど高品質)
ディーゼルエンジン用はCE→CF→CF−4→CG−4(後ほど高品質)
店長のひとりごと:年をおうごとに規格が追加されたりするのでAPI分類による品質表示だけではエンジン性能に及ぼすオイルの性能ははかれないですね。
カタログやに必ず言って良いほど表示してある”鉱物油”とか”化学合成油”などがベースオイルの種類です。
| 鉱物油 | 原油を精製して作られる。潤滑に無関係な化合物を含むので品質が安定しにくい、耐久性・酸化性能が劣るが、安価で粘度の選択幅が広い。 |
| 100%化学合成油 | 炭化水素分子を科学的に合成する。構造が安定しており、酸化安定性・低温流動性・熱安定性に優れハードコンディション向け。欠点は高価なこと。 |
| 水素化精製合成油 | ベースオイル自体の粘度指数が高いので高粘度指数基油などとも呼ばれる。鉱物油に比べ粘度安定性・酸化安定性・潤滑製・せん断安定性が優れている。100%科学合成油より安価。 |
カタログにはあまり載っていないのですが、現在メーカー間のノウハウの差が一番あるのはこれだと思われます。
添加剤の主な目的は@ベースオイルが持っていない洗浄分散性や極圧性を補う、A粘度指数を向上させる、B精製によって硫黄分を除くと酸化安定性が失われるので改めて酸化防止剤を加える。Cコストを安くするため精製度を上げずに添加剤で補う。などにより現在のオイルは添加剤を大量(30%ぐらいとも言われています)に使用することにより性能向上を図っていますが、添加剤が万能なわけではありません。大量に使用するとベースオイルにうまく溶け込まなかったり、添加剤同士が反応して沈殿物を生成してしまうこともあります。
店長のひとりごと:オイル銘柄を変えると本当にパワーが変わります!でもエンジンや使用状況によってベストなオイルは変わってくると思います。
株式会社和光ケミカル
WAKO’Sでおなじみのオイル・ケミカル用品メーカーです。
ペトロルブインターナショナル。BPでおなじみのオイルメーカーです。
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mailto:BZL20136@nifty.ne.jp/最終更新日 : 01年06月05日.